自分は引っ込み思案な性格だから社会へ出ても役に立てない等と気落ちをしている方はいませんか?
そんな方に私が仕事経験から学んだ3つの事を伝えたいと思います。
私は小さい頃から両親に「心が弱い」と言われていました。
相手の言動や表情からほんの些細な「私に対する悪意」を感じ取り、自分で自分を追い詰めてしまうのです。
そんな私の様子を面白がってか、学生時代は度々イジメに遭うこともありました。
実は繊細な心というのは、相手の考えていることを様々な情報から分析して感じ取ってしまう故に、その情報量を処理しきれず心が疲弊しやすいのです。
心に強さや弱さがあるわけではなく、鍛えられるものでもないのが辛いところ。
繊細さは人付き合いにおいては厄介ではありますが、悲観することはありません。
実は仕事に関しては役に立つこともあるのです。
1.人の気持ちを察することは仕事に活かせる
私は現在デザイナー兼営業事務として働いています。
お客様の要望を聞きながらデザインを作り出し、営業が仕事をしやすい様に資料を揃え、サポートをするのが私の業務内容です。
学生時代のトラウマから、相手の顔色を窺って思い悩むこともありましたが、そんな時に私を救ってくれたのが人の感謝の言葉でした。
「思い描いていた通りのデザインで嬉しい」というお客様の声や、「欲しかった資料が揃っていて仕事がやりやすくて助かる」という営業の声。
相手の気持ちを察することが、仕事の役に立ったのです。人の顔色を窺って相手の考えを読み解くことは、充分仕事に活かせるという証明でした。
2.利用される存在や、都合のいい人にならないように注意
順調にみえた仕事ですが、数年も経つと私の相手を察する行動は営業にとって「やって当たり前」になってしまいました。
たくさんの営業から過剰なサポートを求められる状況で手一杯。
これまで親切心で気遣いをしてきたつもりでしたが、それに慣れてしまった相手からは都合のいい存在でしかありません。
仕事を手伝ってほしい時だけすり寄ってくる人もいました。
ですが、言いなりになってしまっていた私も悪かったのです。
どこか一方的で、些細なことで崩れてしまう関係。
そんなことにならないように、多数の相手を気遣うのは程々にするべきだと身をもって体感しました。
仕事として最も尽くすべき相手は「お客様」。
社内営業で疲れていては体が持ちません。
3.人に評価を求めないようにする
繊細な心を持つ人は、自己肯定感や自尊心が低い傾向があります。
それ故に自分の評価を相手にしてもらおうと、必要以上に気遣って尽くしてしまうのが悪い癖です。
それを相手に利用されてしまい、更に悪い結果となり苦しむことになってしまいます。
そうならないようにするには、まず自分の相手を察する能力に自信を持つことが大切です。
そして、誰に対してその能力を発揮すべきなのか、しっかり考えましょう。
本当に優先すべき相手を間違えてはいけません。
でなければ、あなたは多くの情報の処理に追われて自分自身を苦しめることになってしまうからです。
全員を何とかしようなんて無理をやめることができたら、あなたの人生は随分楽になるはずですよ。
向いている仕事をして心豊かな人生を送ろう
デザインなどのクリエイティブな仕事をしている人には繊細な人が多いと聞きますが、相手の考えを読み解こうとする性格によるものかもしれません。
人の心を動かすもの、人の考えを形にするもの、それは相手を理解しようとする気持ちがあってできることですから、自信を持って良い仕事だと思います。
また、人を気遣うという点では接客も意外と向いている人が多いので、ぜひ視野に入れてみて下さい。
商品やサービスの対価をいただくからこそ誠心誠意尽くすことができますし、何よりも素晴らしい付加価値となります。
自分が自信を持てる仕事こそ天職。あなたもそんな仕事に出会って、心豊かな人生が送れるように願っています。
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